来世から頑張る

出戻り限界オタクの壁打ち

第6話「同担拒否とガチ恋」

 

 

推しくんの現場は同担嫌いを拗らせ勝手にしんどくなって現場をあがり、今推しくんも現場やツイッターで同担の存在を感じるのが苦痛な限界オタクだが、根からの同担拒否であるかと聞かれたら答えは否である。

そもそも、今の自分だって正確に言えば同担拒否の区分には属さないだろうと思う。

 

同担と推しの話をするのは好きだし、何なら推しのここがいいよねって話で盛り上がりたい。そういう感情がある時点で厳密には同担拒否じゃないのだろうから、私は自分で自分のことをファッション同担拒否と呼んでいる。

 

 

とにかく同担に対する感情が複雑なのだ。複雑なのか? 人と比べた事がないのでわかんないけど。でも同担とは一切関わりたくない話もしたくないって訳じゃないし、普通に同担の友達もいる。

だけど同担が好きかって言われたら、やっぱりめちゃくちゃ嫌いだ。正直関わりたくない。

 

古参の人がいるから今の推しがあるのも分かってるけど自分より長く推しを見てた人がいるのも正直耐えられないし、なんで自分より前から推しを追いかけてたオタクがいるんだろうって思う。

 

同時期から追っかけ始めたオタクを見るとどうせすぐ現場干すんでしょって思うし、結局この人たちは推し自身が好きなんじゃなくて自分の好きなキャラをやった推しが好きなだけなんだろうって穿った見方をしてしまう。

まあこれに関しては前推しくんの時に色々思う事があったから仕方ないんだろうけど。多分2.5から落ちただろうオタクに同じこと思い続けると思う。いまめちゃくちゃ自分のこと棚に上げて言ってます。

 

 

推しくんの追っかけを始めた時、正直私は「同担拒否」の存在が理解できなかった。

「同担拒否ってなに?なんで同じものを好きな同士なのに嫌いになるの?ガチ恋なの?」なんて思ってました。

 

見てるか昔の自分〜! 今のお前は同担に対して本気で複雑な感情を抱きながら日々を過ごしてるぞ〜! 叶うなら同担は金だけ落として現場に来ないでほしいとすら思ってるぞ〜!

まあそれはいいとして、なんで同担拒否アンチは「同担拒否=ガチ恋」だと思うんですかね。昔の自分なんで? もう覚えてないよ〜! そっか。だよね昔の自分。

 

あとそういう方って大体ガチ恋を馬鹿にしますよね。分かりやすい偏見ですね。

「そんなの叶うわけないじゃん」とか「本当に付き合えると思ってるわけ?」とか。まあ昔の自分も思ってたんですけど。いま思い返すとお前は恋愛童貞かって感じ。馬鹿なのかな?

 

まず大前提として誰かに恋をする時って相手と釣り合ってるからってとこから始まらなくないですか?

もちろんお付き合いとかの話になってくると相手と自分が釣り合ってるっていうのは条件としてあがってくるんでしょうけど、誰かに恋をするのに釣り合ってるとか叶うとか叶わないとか関係ないと思うんですよね。

 

もし自分と相手が釣り合ってることが前提でしか恋愛感情が芽生えないって言うなら「憧れのあの人に恋しちゃった☆」とかいう話は世の中で支持されないと思うし、叶わないと分かってても恋をするから片思いの話が生まれるのだ。

 

だから、相手が俳優だからとか相手がアイドルだからとかで恋をしちゃいけない理由にはならないし、したっておかしくないんですよ。少なくとも第三者に馬鹿にされたり否定されたりする感情ではないなって思う。あれ自分なんの話してたんだ。

 

 

ちなみに自分はガチ恋じゃないです。多分。わかんないや。一人の異性として好きっていうより役者としての彼が好きなのでガチ恋じゃないのかなって思ってます。

でも本当に推しと付き合える事になったら普通に付き合うと思う。推しくんが相手なら付き合うなあ。けど本気で付き合うために行動を起こそうとまではいかないので、恐らく推しくんの夢女子なんだと思う。俳優である推しくんの夢女子。フィクションぐらいがちょうどいいぐらい。

 

そしてやっぱり同担は好きじゃないです。

同担と推しの話するのは嫌いじゃないのにね!なんでだろ。でも現場で知らない同担から話しかけられたくない。っていうか、普段は仲良くしてる人でも推しの現場になると関わりたくないし話もしたくないって思う。本当にお前は何なんだ?めんどうなオタクだな。

 

推しくんの時も今推しくんの時も、同担の友達って結局1〜2人だった。だから同担と推しの話するのが好きっていうより、その子たちと推しの話をするのが好きだったんだと思う。っていうか好きなんですよ。

 

初めは身内だし相手のことを知ってるから同担でもこの子たちは大丈夫なのかなって思ってたんですけど、今推しくんの追っかけ始めてから違うんだなって気づきました。

 

人間である限り同じ推しを見ても通すフィルターが各自の感性で異なっているので出力される感想は必ずしも同一ではない。

同じ推しを見て「かわいい」と思う人もいれば「かっこいい」と思う人もいる。結局私はここが合う同担としか仲良くなれないし仲良くしたいとも思わないのだ。

 

あとは単純に応援するスタンスとか推しに対する考え方とか、そういったものが奇跡的に合致した同担とだけ連んでるんだなって最近気づきました。しかも自分からじゃ絶対同担と絡まないので、本当に友人に関しては巡り合わせだなって思います。

 

じゃあやっぱ原則同担嫌いなんじゃん。嫌いだよ。嫌いだけど私が同担拒否ですって掲げるのはツイッターの先行ブロックと同じようなものなので、同担から話しかけられても「はあ?なに?」とはならな……なら……なるか。なりますね。やっぱなるんじゃん!!

 

冒頭の文訂正します。同担と推しの話するのが好きなんじゃなくて友達と推しの話をするのが好きだったみたいです。友達が偶々同担なだけでした。でもどんな理由であれ同担の友達がいる時点で同担拒否とはちょっと違うのかなって思うので、わたしは今日もファッション同担拒否を自称します。

 

推しの夢女子だったりファッション同担拒否だったり全てに置いて中途半端だな。

 

 

ガチ恋の話がちらっと出たのは昔は同担拒否=ガチ恋でしょって思ってたけど、自分が同担のこと嫌いになったいま必ずしも同担拒否=ガチ恋じゃないんだなって気づいたって話がしたかっただけです。